輪るピングドラム第16駅「死なない男」感想

イカレちまった回。

 

真砂子お姉様の過去、解禁です。リズム感良く祖父を殺し続ける夢オチの日々。暗雲立ち込める後半戦の中の癒しパートですね。

ちなみに、どこかのファンブック情報だったと思うのですが、輪るピングドラムは当初3クール構成で構想されていたらしく、2クールになった時に削られたエピソードは大半夏芽家関連だったとか。確かに、マリオも帽子ホルダーですがほとんどまったく触れられていないですね。

とはいえ3クールだと人に薦めるのも結構躊躇するので正直2クールがちょうど良かった。

 

「呪われるなら一緒に呪われてやる。それが俺たちを結ぶ絆だ。」

これnearly equal「僕の愛も、君の罰も、みんな分け合うんだ」にならない?あくまでnearlyだけど。冠葉と真砂子は元々は家族だから、一緒に背負うよってことですよね。

なぜ冠葉がここに?というのはこのタイミングではまだ明かされていないんでしたっけ。。ただ、勘のいい人はここで気付くのかもしれないね。真砂子と冠葉、目元が似ているし。(Ep.10あたりでもかなり強調されていたけど。)

 

夏芽HD本社、六本木感あってよいですね。学生時代なんやかんやあの界隈には用があったので、思い出深い。

といってもパーリーピーポーしてたわけでなく、バイトしてたんですよ。赤坂見附青山一丁目のちょうど中間にあるオフィスで英語教育関連のバイトしたり、乃木坂にある中華料理店でホールやってみたり。学生時代、自分があまりアクティブでないぶん、行き遭った機会には必ず飛び込もう、というポリシーでいたのでそういうあまり自分らしくない経験をすることもできたのは自分偉かったな。ホールの経験はその後コールセンターでバイトする時に大変役に立った。でも店長(親と同い年)がいきなり体を触ったりしてきたのがちょっとだけ怖かった思い出w

あと、六本木あたりのエアビーでクリスマスパーティしたこともあったなー。懐かしい。。テキーラ飲みながらジェンガやったりね。学生なんだから勉強しなさいよって話だけど、あんな退廃的な行いはもうできないので、貴重な思い出!

 

話に戻ると、これなんかそこはかとなく感じられるのは真砂子・マリオの父親って口だけ星人だなー、と。自分のComfort Zoneから出ず手紙というなんの痛みも伴わないやり方で子供の気持ちを繋ぎ止めている。せこいなぁと少し思う。。言い訳がましさを感じてしまうのよ。

って、書いてて思ったけど、自分も言い訳ばっかりでしたわ。なんか、あれよね。24歳になって思うんだが、「輪るピングドラム」の脇役の、真っ直ぐ人を愛してそれを人に伝えるということができないキャラクターほど、自分と似ていたね。人を愛するというのは結構勇気とエネルギー要るんだよね。だからこそ誰かを愛するということは尊く、得難く、幸せなことなんだと思っている。

 

この回全体としてはあまり重たくなく軽く笑って見られる感じなのですが(自分にとっては)、最後フグ毒にやられた真砂子の夢が冠葉の行く末を示唆していますよね。この時点でわかっている情報はこんな感じでしたっけ。。(話が後半になるにつれて何の情報がどこで出たのかよく分からなくなってくる)

  • 冠葉は陽毬の治療費のためによからぬ組織と関わっている。その組織と、真砂子&冠葉は過去に関係があった。(Ep.11、15)

よからぬ組織=16年前の事件の首謀組織というのが明らかになっているのかはさておき(根拠は弱いけど察せられるみたいな状態かも)、あぁ冠葉危ないんだな、ということがここでなんとなく示されていますね。。冠葉先生の受難は続く。

 

次回は第17駅。